2024/08/02
競馬の払戻金にも税金はかかる?!
こんにちは! 新卒1年目の奥田です。
目の前の業務にしがみつきながら生活をしていたらはやいものでいつの間にか5ヶ月目を迎えておりびっくりしております笑
さて、みなさんは『ウマ娘プリティーダービー』という作品をご存知でしょうか?
『ウマ娘』は現実世界での競馬史に実在した競走馬をモチーフとした擬人化キャラクターでスマホゲームを始めアニメや映画といったジャンルにも進出し一時期社会現象にもなりました。このゲームをきっかけに僕も大学生の時競馬に興味を持ち、時々ですが馬券を買ったり競馬場に行ったりしております。
また、2023年度世界1位を獲得したイクイノックスを始め、芝G1史上最多9勝アーモンドアイ、阪神3冠タイトルホルダー等といった名馬が活躍し、ここ数年で日本競馬は人馬ともに世界と十分に戦える存在となってきました。
また競馬とはズレてしまうんですが、現在行っているパリオリンピックではヴェルサイユ宮殿内の会場で行われた総合馬術団体で、団体としては史上初、個人も合わせるとロサンゼルスオリンピック(1932年)の障害馬術個人で金メダルを獲得した西竹一以来、92年ぶりのオリンピックメダル獲得しました。
そんなスポーツのような存在となってきた競馬ですが、もちろん馬券販売をしている以上ギャンブル要素は外せません。
馬券を買う以上、賭けた金額以上を回収したいというのがほぼ全員の本心です。
今年に入って国内のG1に限っては人気をしていた馬が3着以内を逃し、人気がなかったいわゆる穴馬が好走し払戻金が100万円近いケースが数回発生しました。(フェブラリーS(三連単):約150万円、ヴィクトリアマイル(三連単):約91万円)
このような超高額配当の馬券のことを「帯」と我々は呼ぶのですが、この帯馬券を獲得したときに発生する税金について今回は解説したいと思います。
100万円以上の帯馬券の税金の仕組み
競馬の払戻金について大半の方は税金の申告をしなくても良いのですが、帯馬券など高額配当者となってくると一般的には「一時所得」というもので申告しないといけません。
一時所得は懸賞金などの賞金を始め公営競技の払戻金、法人から贈与されたものなどの唐突に得たお金が該当します。
計算方法は以下の通り。
総収入金額 - 収入を得るために支出した金額(注) - 特別控除額(最高50万円) = 一時所得の金額 |
上記の通り控除額が50万円と設定されているため、年間の馬券収支が50万円以下の方は控除となるため税金は発生しません。そのため僕のような毎週1000円程度の金額で競馬を嗜む程度の方だと気にする必要はありません。
一方、100万円以上の帯馬券を獲得した方だと一時所得に該当してしまうため、翌年の確定申告が必要となります。
上記の計算式で競馬における「収入金額」は、払戻金のことです。また「収入を得るために支出した金額」は馬券購入金額で当たり馬券のみが対象で、ハズレ馬券は対象外となっております。
例えば、150万円の帯馬券を獲得するために、1点1万円で合計50点分の馬券を購入しました。それが見事的中し150万円を獲得しましたが、その経費となる金額は1点1万円分のみとなり、残りの49点分は対象外となります。
この場合の計算式は
150万円-1万円-50万円(特別控除)=99万円(一時所得金額)
となりこの分の一時所得が他の所得(給与所得など)と合わさって申告が行われます。
申告をしないと・・・
このような帯馬券などを獲得すると上記でも述べたように確定申告が必要となりますが、納付をしないと一定のペナルティが発生し、加算税などの罰金のような税金をプラスで納付しないといけません。
このようなことが起こらないように必ず期限内に確定申告をしっかりと行い、納付をしましょう!
まとめ
競馬において高額配当を獲得することは至極困難ではありますが、一度は夢見るものです。
ですが、高額になるにつれ納税義務が発生してしまうため馬券購入時には注意が必要です。
自分の身にあった金額で楽しみ競馬をもっと盛り上げていきましょう!
最後までご覧いただきありがとうございました!