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税務

2024/08/30

デジタル化の進展とAI技術の導入における税理士法人の役割と取り組みとは?

デジタル化の進展とAI技術の導入における税理士法人の役割と取り組みとは?

名古屋の会計事務所、グロースリンク税理士法人です!

「デジタル化の進展とAI技術の導入における税理士法人の役割と取り組みとは?」

1. はじめに

近年、税理士業界は急速に変化しています。その変化の中心にあるのが「デジタル化の進展」と「AI技術の導入」です。これらの技術革新により、税理士業務の効率化が進む一方で、税理士法人には新たな役割や対応が求められています。本記事では、税理士法人がこの変革期に果たすべき役割と、具体的な取り組みについて詳しく解説します。

2. デジタル化とAI技術の進展

2.1. デジタル化の進展

税務分野におけるデジタル化の進展は、業務の効率化や正確性の向上をもたらしました。特に、クラウド会計ソフトの普及により、リアルタイムでの会計データの共有が可能となり、クライアントと税理士の間でスムーズなコミュニケーションが実現しています。

また、電子帳簿保存法の改正により、企業は電子的に保存された帳簿や証憑類を法的に適切に管理することが求められています。この法改正は、クライアント企業にとっては大きな負担となる一方、税理士法人にとっては新たなビジネスチャンスとなっています。適切な電子帳簿の導入や運用のサポートを通じて、税理士法人はクライアントの業務効率化とコンプライアンスの向上に寄与しています。

2.2. AI技術の導入

AI技術の進展も税理士業務に大きな影響を与えています。AIを活用することで、記帳業務や税務申告の自動化が進み、これまで人手を要していた業務が大幅に効率化されました。AIが大量のデータを解析し、複雑な計算や予測を短時間で行うことで、税理士法人はより高度なコンサルティング業務にリソースを集中させることができるようになりました。

AI技術の導入により、クライアントの財務データの分析がリアルタイムで行えるようになり、これをもとにした戦略的なアドバイスが可能となっています。これにより、税理士法人の役割は単なる税務代理人から、経営パートナーへと進化しています。

3. 税理士法人に求められていること

3.1. コンサルティング業務へのシフト

デジタル化とAI技術の進展により、単純な事務作業は自動化されつつあります。このため、税理士法人に求められる役割は、より付加価値の高いコンサルティング業務へのシフトです。例えば、経営戦略の立案や財務分析、事業継承のプランニングなど、企業の成長を支援するための専門的なアドバイスが求められています。

また、AIが提供するデータをもとに、将来のリスクや機会を予測し、クライアントに対して具体的な対応策を提案することも重要です。これにより、クライアント企業は経営判断を迅速かつ的確に行うことができ、競争力を維持・向上させることが可能となります。

3.2. 法改正への迅速な対応

税制や関連法規の改正は頻繁に行われており、税理士法人にはこれらの変化に迅速に対応することが求められています。特に、電子帳簿保存法の改正に伴う電子取引の保存義務の強化は、企業にとって大きな課題です。税理士法人は、クライアントが法改正に対応できるよう、システム導入や運用の支援を行う必要があります。

また、法改正に伴うコンプライアンス対応やリスクマネジメントについても、税理士法人はクライアントに対して積極的にサポートを提供することが求められています。

3.3. デジタルリテラシーの向上

デジタル化が進む中で、税理士法人自身もデジタルリテラシーを向上させる必要があります。クラウド会計ソフトやAIツールの導入・運用には、これまで以上に高度なITスキルが求められます。税理士法人は、社員のITスキルを向上させるための研修や教育プログラムを充実させることが不可欠です。

また、クライアントに対してもデジタルリテラシーの向上を支援することが求められます。これにより、クライアントが新しい技術を効果的に活用し、業務効率化を実現できるようサポートすることが重要です。

4. 税理士法人が取り組んでいること

4.1. クラウド会計ソフトの導入支援

多くの税理士法人が、クラウド会計ソフトの導入支援を積極的に行っています。クラウド会計ソフトは、リアルタイムでのデータ共有が可能であり、クライアントとの連携を強化するための重要なツールです。税理士法人は、クライアントに対して最適なソフトウェアの選定や導入のサポートを提供し、運用における課題の解決を支援しています。

また、クラウド会計ソフトの活用によって得られるデータを分析し、経営状況のモニタリングや改善提案を行うことで、クライアントの経営効率化に貢献しています。

4.2. AIツールの活用

税理士法人は、AIツールの導入にも積極的に取り組んでいます。AIによる自動化は、特に記帳や税務申告の分野で大きな効果を発揮しており、これにより時間とコストの削減が実現されています。さらに、AIが提供する高度なデータ分析を活用して、クライアントに対する経営アドバイスの質を向上させる取り組みも行われています。

一部の税理士法人では、独自のAIツールを開発し、クライアントのニーズに合わせたカスタマイズされたサービスを提供することで、差別化を図っています。

4.3. 社内のデジタルスキル向上

税理士法人内でのデジタルスキル向上も重要な取り組みの一つです。デジタル技術の進展に対応するため、社内研修や外部講師を招いたセミナーを開催し、社員のITリテラシーを高めています。特に、AIやクラウド技術に関する専門知識を持つ人材の育成が急務とされています。

また、業務のデジタル化を進める中で、社内の業務フローやルールの再構築も行われており、デジタル化に対応した効率的な業務体制の整備が進められています。

4.4. クライアントへのデジタル対応支援

税理士法人は、クライアント企業に対してもデジタル対応を支援しています。特に中小企業においては、デジタル化への対応が遅れているケースが多いため、税理士法人がその橋渡し役として重要な役割を果たしています。クラウド会計ソフトやAIツールの導入支援、デジタル化に伴う業務フローの再設計など、幅広いサポートを提供しています。

さらに、デジタル化に伴うリスクマネジメントやセキュリティ対策についても、税理士法人がクライアントに対してアドバイスを行うことで、安心してデジタル化を進められる環境を整えています。

5. 結論

デジタル化とAI技術の進展により、税理士業界は大きな変革期を迎えています。税理士法人に求められる役割も大きく変わり、単なる税務代理人から、経営パートナーとしての役割が求められるようになっています。この変革に対応するためには、デジタル技術の導入や社員のスキル向上、そしてクライアント企業への支援が不可欠です。

税理士法人がこれらの取り組みを進めることで、クライアント企業の成長を支援し、業界全体の発展に寄与することができるでしょう。今後も、税理士法人がデジタル技術を活用し、クライアントに対してより高度なサービスを提供するための努力を続けていくことが期待されます。

6. グロースリンクグループの取り組み

以上のように、税理士法人でもデジタル化とAI技術の導入はもはや必須といっても過言ではありませんし、

税理士法人に限らず多くの会計事務所で実際に様々な取り組みがされています。

もちろん、当社でもデジタル化とAI技術の活用は積極的に取り組んでおり、
チャットワークやGoogleドライブなどのクラウドサービスを利用することで
連絡やデータのやり取りを電子化したり、
ChatGPTを活用して情報の要約や整理を行うなどの取り組みを進めております。

 

 

 

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