リスクマネジメント
2022/03/30
初めての投資 iDeCoとNISA
こんにちはグロースリンクグループ、リスクマネジメント事業部です。
私たちは日ごろから生命保険、損害保険、投資信託等を用いてお客様にライフプランニングを提供しております。
昨今、年代問わず投資に興味を持たれる方が増えてきていると感じます。日本の少子高齢化を背景に漠然と老後に不安を持つ中で、銀行の超低金利、ネット証券の発達、YouTube等で情報を得やすい環境等が要因と思っております。
今回は質問の多い、iDeCoとNISAについて解説します。このコラムでは、
- iDeco、NISAとは?
- どう使い分ければいいのか?
が分かる内容となっています。
細かくなりすぎないように、詳細説明を割愛している部分もありますがご容赦ください。個人的主観もあえて入れております、「私はそうは思わない!」と感じていただきながら、ご自身の考えを整理していただければ幸いです。
iDeCo、NISAとは?
(1)iDeCoとは、個人型確定拠出年金の事で、その目的は『老後資金作り』です。
自分自身の将来に向けて毎月一定額を積み立てて行きます。
iDeCoの特徴
・年間投資上限額は14.4万円~81.6万円で個人の属性により異なる。
・掛金が全額所得控除の対象となり、所得税・住民税の節税効果が得られる。
・運用益が非課税となる。
・資産を受け取る際には「退職所得控除」「公的年金等控除」の対象となる。
・注意点は、原則60歳まで受給できない。
(2)NISAとは、株式や投資信託などでの運用益が非課税になる制度で、一般NISA・つみたてNISAの2種類があります。
NISAの特徴
・一般NISAは、年間120万円が投資上限額で、運用益の非課税期間は5年。
・つみたてNISAは、年間40万円が投資上限額で、運用益の非課税期間は20年。
・iDeCoとNSIAは併用可能ですが、一般NISAとつみたてNISAは併用できません。
iDeCoとの大きな違いは、NISAはいつでも引き出し可能という点です。
よって、老後資金だけでなく教育資金、車の購入資金など個々人のライフプランに合わせて運用目的を設定できます。
それでは、上記を踏まえてiDeCo、NISAを
- どう使い分ければいいのか?
当然、目的や資産状況に応じて使い分けるのですが、あえて個人的主観をお伝えすると、
まずはiDeCoをやりましょう!
あなたの投資の目的は何でしょうか?
人により複数回答があると思いますが、『老後資金作り』はどなたの回答にも含まれているのではないでしょうか。
前述①にてiDeCoの投資上限金額は個人の属性によって異なると書きましたが、一般的な会社員では月額23,000円、年額276,000円です。
毎月2万円でいいので、自分の老後の為に積立していきましょう。
そして、毎月2万円を捻出するために生活習慣を見直しましょう。
例えば、30歳から2万/月を30年間積立した場合、
投資元本の総額は2万/月(24万/年)×30年=720万。
仮に年率6%のリターンが得られた場合、運用収益は1,280万。
720万+1,280万=2,000万となります。
少し前に老後2,000万円問題が話題になっていましたが、毎月2万円の長期積立投資で2,000万円は貯めることが可能です。
また、過去30年の全世界株式(MSCI AC World 除く日本、円ベース)の利回りは年率平均で8.7%です。上記の例に挙げた6%の利回りは将来確実なものではありませんが、十分期待していいリターンだと思っております。
余力のある方はNISAも活用しましょう。
2万/月を超える投資が可能な方は、是非NISAの活用もお勧めします。
20代、30代前半は、つみたてNISA一択でいいと思います。
投資上限金額が40万/年(3.3万/月)なので、iDeCoと合わせて約5万/月を積み立てます。引き出しは常時可能なので、お子様の大学の学費などを長期で積み立てていきましょう。
30代後半以降の方は、投資期間、資金余力を考えながら一般NISAも検討されてもいいと思います。
最後に、2021年12月末時点での日本人の個人金融資産残高は2,000兆円を超えました。
そのうち、現預金が約1,000兆円、実に約半分が銀行口座に眠っています。
より多くの国民が正しい知識を持ち、早期に貯蓄から投資へ移行することで、
年金に頼らない、社会保障に頼らない、そんな人が一人でも増える。
そのお手伝いを我々がすることは、大きな社会貢献につながると思っております。
以上、多くの説明を割愛しながら進めてまいりましたが、ライフプランニングの相談がございましたらお気軽にお問い合わせください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。