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歯科
2022/07/29
グロースリンクの医師向け事業計画
こんにちは、医療チームプレイングマネージャーの高木です。
今回は「医師向け事業計画」についてお話します。
理想の開業のために
クリニックを開業するにあたり、開業までのスケジューリングや開業地の選定、
クリニックの設計プランの決定やスタッフの採用・・・やるべきことは多岐に渡り、かつ、相当の時間と資金を要します。
その中でも、理想の開業を実現するために欠かせないのが「事業計画」です。
開業の目的や経営理念、クリニックのコンセプトなど先生の想いを盛り込み、開業を成功に導く事業計画を作成しましょう。
事業計画のメリット
→事業計画は開業を成功させるための指標!
頭の中で構想していることを事業計画に落とし込むことで、考えが整理されますし、新たなアイデアが浮かぶことも。
また、事業計画を作成する過程で想定していなかった課題が見つかるかもしれませんが、そうなればリスク回避の対策を打っておくことができます。
→お金にまつわるビジョンが明確になる
開業までにどのくらいのお金が必要なのか、開業後はどのくらい経費がかかるのか、手元資金はいくら持っておけば良いのか、
事業計画を基に、具体的な金額の感覚をつかんでおくことができます。
→資金調達(融資)に活用できる
開業資金を調達には金融機関からの融資を利用することが多く、その際に事業計画は必須です。
→将来を見通した経営ができる
〇年後のクリニックのために、今やるべきこと、これから準備してくことがイメージでき、行動につなげることができます。
事業計画のポイント
【1.設備投資計画】
・開業形態・・・どのエリアにどれくらいの規模のクリニックを開業するか。
土地から購入するのか、定期借地にクリニックを建設するのか、テナント物件で開業するのか、
はたまた自宅兼診療所とするのか・・・場所や開業形態によって、必要資金の額や収益計画に大きな影響が出てきます。
・医療機器、設備・・・医療機器や設備の選定と購入方法を検討
導入する医療機器や設備を選定し、総投資額を見積もります。
リース契約なら導入コストを抑えることができますし、経営が安定してから追加購入する選択肢もあります。
【2.スタッフ採用計画】
・開業時の人員配置・・・必要な職種は?人数は?
収益に対して適正な人件費割合となっているかチェック。
クリニックの診療日数や診療時間に応じた人員配置とそれに沿った採用活動を行います。
・開業2年目以降 ・・・収入増加に見合った人員計画
どんな人材をどのタイミングで採用していくのか、スタッフの昇給やボーナスも検討していきましょう。
【3.収支計画】
・収益 ・・・実現可能な収益計画
計画上の収益金額は現実離れした数値になりがちです。
1日あたりの診察数、平均点数、初診率と再診率などを考慮して、実現可能な収益計画を立てましょう。
保険診療と自費診療の割合はクリニックの特色が出るところです。
・経費 ・・・収益と経費のバランス
収益に応じて金額が変動する変動費(診療材料費、薬剤費など)と、
毎月おおよそ一定額で生じる固定費(人件費、家賃、減価償却費、水道光熱費など)を計上します。
経費ではありませんが、生活費がいくら必要なのかも検討しておいてください。
【4.資金繰り(キャッシュフロー)計画】
・収支計画とキャッシュフロー
診療報酬が支払基金から入金されるまでには、約2か月間のタイムラグが生じます。
収支計画とキャッシュフローのズレを反映した資金繰り計画の作成が必要です。
・返済と生活費の確保
収支計画で生じた利益で、借入金の返済や生活費をまかなうことができているでしょうか。
開業初期は収益が不安定なので、運転資金は余裕をみて持っておきたいところです。
事業計画はまず、実現したい理想のクリニックについて、文章化することから始めます。
専門家にヒアリングしてもらい、いっしょに作成されるのも良いでしょう。特に、金融機関等の第三者に提出するような場合は、専門家のサポートを受け、より説得力のある事業計画を作成することをおすすめします。
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