労務
2024/06/19
夏の労働災害について
こんにちは!
労務の山口です。
最近雨の日が多いけどまだ梅雨入りはしないのかな、
今年は暑くなるのが遅いな、などと考えていたら、
急に30℃を超える日が出てきました。体調管理には気をつけたいところですね。
以前冬の労働災害を書いたので、今回は夏の労働災害について紹介しようと思います。
・熱中症
急な暑さで体がついていかない…
高温多湿な環境下において、体内の水分や塩分のバランスが崩れたり、
体内の体温調整機能が破綻すると、めまい・失神、大量発汗、頭痛・気分の不快・
吐き気・嘔吐・倦怠感・虚脱感、意識障害・痙攣・手足の運動障害、
高体温等のさまざまな症状が現れます。
実は2023年には職場での熱中症の死傷病の報告が1,106人、うち死亡者数は31人です。
熱中症は防げる病気、災害です。適度な水分・塩分補給で対策をしていきましょう。
・感電災害
漏電の発生及び自然災害である落雷等の要因によって感電災害は発生しますが、
防げる要因もいくつか含まれています。
・作業者が暑さ等により絶縁用保護具、防護具の使用を怠りがちになること
・軽装により直接皮膚を多く露出することが多いこと
・作業時における注意力が低下しがちであること
・発汗により皮膚自身の電気抵抗や皮膚と充電物との接触抵抗が減少すること
落雷などの自然災害は対策できませんが、装備に関するものなどは対策ができそうですね。
・非定常作業
非定常作業とは、保守作業、トラブル対処など、通常の作業と異なる作業をいいます。
生産システムの自動化が著しい最近では、機械設備の保守作業や
トラブル対処作業などが発生します。
夏季休業中でシステムを停止している際に行ったりすること、
不慣れな作業のために労働災害が発生してしまいます。
厚労省からいくつか対策ガイドラインも出ているので、ぜひ確認してみてください。
今年の夏は猛暑になるといわれています。体調に気をつけて乗り切りたいですね!
《参照ホームページ》
厚生労働省 職場のあんぜんサイト
https://anzeninfo.mhlw.go.jp/yougo/yougo74_1.html
https://anzeninfo.mhlw.go.jp/yougo/yougo25_1.html
令和5年 職場における熱中症による死傷災害の発生状況
https://www.mhlw.go.jp/content/11200000/000900487.pdf