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労務

2024/07/06

労働トラブルを未然に防ぐ ~5つのポイント~

労働トラブルを未然に防ぐ ~5つのポイント~
 こんにちは!グロースリンク社会保険労務士法人、マネージャーの井澤です。
 今回は、労働トラブルを未然に防ぐための方法についてお話しします。
 
 労働トラブルは、事業・経営活動において大きなリスクであり、従業員のモチベーションや生産性の低下、社会的な信用にも関わってくる大変重要な問題です。私たちが日々の業務で気を付けているポイントを共有し、少しでも参考にしていただければ幸いです。

1.明確な労働条件の明示

☑ 労働基準法に基づく労働条件の明示は、労使双方の信頼関係を築くための重要な基盤です。
 
労働トラブルの多くは、労働条件が曖昧なまま進行することから始まります。

労働基準法第15条には、労働条件の明示に関する規定が設けられています。これは、労働者(従業員)と使用者との間で締結される労働契約において、労働条件を明確にし、双方の理解を一致させるための重要なルールであり、労働条件の透明性を確保し、労使間のトラブルを未然に防ぐために非常に重要な役割を果たします。

契約の更新や変更がある場合も、速やかに文書で記録し、当事者に説明を行うことで、誤解やトラブルを防ぐことができます。また、適切な明示を行うことで、従業員の安心感を高め、長期的な雇用関係の維持に繋がります。

2.定期的なコミュニケーション

☑ 従業員との定期的なコミュニケーションは、労働トラブルを未然に防ぐための有効な手段です。
 
面談やミーティングを通じて、業務の進捗状況や悩み事を聞き出し、問題が大きくなる前に対処することができます。また、定期的なフィードバック※を行うことで、従業員のモチベーションを維持し、職場の雰囲気を良好に保つことができます。
 
※ビジネスにおけるフィードバックとは、目標を達成するための行動やその結果について、具体的な指摘や評価を行うことをいいます。一般的には上司やマネージャーといった上位者から部下に対して指導するものと捉えられがちですが、上司が部下やメンバーから話を聴く、問題点を聞き取り、教えてもらう、といった姿勢や観点も大切です。
 

3.労働環境の整備

☑ 安心して働くことのできる労働環境の整備も重要なポイントです。
 
安全で快適な職場環境を提供することで、従業員の心身の健康を守り、生産性を向上させることができます。
具体的には、適切な休憩時間の確保や長時間残業の是正、定期的なハラスメント防止のための研修の実施などが挙げられます。
継続的して取り組むことで、従業員のストレスを軽減し、労働トラブルの発生を防ぐ効果があります。
 
 

4.労働法令の遵守

☑ 労働法令の遵守は、当然の義務です。
 
労働基準法や労働安全衛生法、育児介護休業法などの関連法令を理解し、適切に運用することで、法的トラブルを未然に防ぐことができます。また、法令の改正情報を常にキャッチし、最新の情報に基づいた対応を行うことも重要です。
労働法令に関する知識を深めるためには、社会保険労務士など専門家のアドバイスを受けることも一つの方法です。
 

5.内部通報制度の活用

☑ 内部通報制度を整備し、従業員が問題を報告することのできる環境や仕組みを作ることも重要です。
 
匿名で通報できる仕組みを整え、迅速かつ適切に対応することで、問題の早期発見と解決を図ります。
また、通報者が不利益を被らないような配慮も必要です。内部通報制度の活用は、組織の透明性を高め、労働トラブルの未然防止に寄与します。
 
従業員が安心して内部通報することのできる相談窓口を設置することが難しい場合は、外部相談窓口を採用するのも有効的です。
※グロースリンク社会保険労務士法人では、「ハラスメント相談窓口」の委託サービスも提供しています。
 

まとめ

 労働トラブルを未然に防ぐためには、法律に沿った明確な労働条件の明示、定期的なコミュニケーション、労働環境の整備、労働関係等の法令遵守、内部通報制度の活用など、さまざまな取り組みが必要です。これらの対策を実践することで、正社員・短時間正社員・パート・アルバイトなど働き方や職務内容・職責に関わらず、全ての従業員が安心して活き活きと働くことのできる職場環境を実現し、事業および会社全体の健全な成長へと繋げていくことができます。
 
 私たちグロースリンク社会保険労務士法人では、これからもお客様のサポートを通じて、労働トラブルの未然防止に努めてまいります。
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