その他
2024/08/26
iDeCoって毎月定額で払わなきゃだめ?
こんにちは!岡崎事務所の成田です。
長らくパートとして内勤をしておりましたが、今年の4月から正社員として勤務させていただくことになり、新卒の子と一緒に研修に励んでいる毎日です。
その研修の一環で担当者の月次訪問に同行した際、節税対策でのiDeCoの話があったので、今回はiDeCoの掛金の年単位拠出についてお話したいと思います。
iDeCoとは
iDeCoとは、個人型確定拠出年金のことで、個人が自分で積み立てる年金です。
運用方法を自分で決められるので、高リターンを狙いたい、なるべくリスクを取りたくないなど、人によって自分に合った運用方法を選ぶことが可能です。
ただ、原則として60歳まで解約することができないので、60歳までに使う予定のあるお金は別で用意しておくことをお勧めします。
掛金の上限は人によって異なりますが、自営業の方なら月額6.8万円(国民年金基金・国民年金付加保険料と合算して)まで拠出することができ、掛金は全額所得控除となるので、節税対策としても上手に使っていきたい制度です。
拠出方法は毎月定額だけじゃない
iDeCoは毎月定額ずつ拠出する方法のほかに、年単位での拠出を選択することができます。(人によっては選択できない場合もあります)
月単位で金額を指定することが可能なので、普段は拠出額を少なくしておいてボーナスの月だけ拠出額を多くする、なんて使い方もできるのです。
ただ、ここで注意していただきたいのは、iDeCoは先払いはできないということ。
その年において、月ごとの拠出限度額と拠出額の差額を積み上げていったものがその月の拠出限度額となるので、例えば月額拠出限度額2.3万円の人が1月に5万円拠出しようと思ってもそれはできないのです。
なので1年分まとめて1回で払いたい!という場合は、年の初めの方ではなく終わりの方で支払うように設定する必要があります。
前年12月分(1月引き落とし)~11月分(12月引き落とし)までが1年の単位となっていますので、11月分で1年分を拠出するというイメージです。
この年単位拠出を選択する場合には事前に届出が必要で、掛金は年に1回だけ変更することができます。
年の途中からiDeCoに加入する場合
ここまでの話をふまえて、年の途中からiDeCoに加入する場合のことを考えてみます。
iDeCoの掛金は全額所得控除できるので、資金に余裕があって「まだiDeCo未加入だけど、今から加入してできるだけたくさん所得控除したい!」という場合には、遅くとも11月分(12月引き落とし)に間に合うように手続きを進め、年間限度額いっぱいまで拠出するのが得策かと思います。
引き落としが12月となり、会社にお勤めの方で年末調整をされる方は控除証明書が間に合わない可能性がありますので、その場合は個人での確定申告をお忘れのないように。
審査などに1~2か月かかってしまうため、今年の所得控除で利用したいとお考えの方はそろそろ動き出してくださいね。
ここまでは所得控除に焦点を当ててお話させていただきましたが、iDeCoは自分の将来のための資産形成手段です。
「将来のために貯金しておこう」と考えているのなら、税制の優遇されているiDeCoを使って上手に資産形成していけるといいですね。
最後までお読みいただきありがとうございました!
今週は台風が列島直撃するようなので、皆様しっかり対策してご無事にお過ごしください。
※この記事は2024.8.26現在の情報を元に執筆しています。