2017/02/09
部下とどのように会話をしたらよいのか?(パート1)
皆様、こんにちは。鶴田会計の森です。
私事ですが、先週30年以上ぶりぐらいにインフルエンザにかかってしまい(しかも家族全員)、えらい目にあいました。
昨年末に風邪をひいて、咳がとまらない状態がずっと続いていましたが、体調はよかったのでマスクをせずに過ごしていました。先週、インフルで発熱する前も、息子をあやし続けながら呑気に、えらい咳が長引いてるなあ、と咳をあびせ続け、まんまと息子にもインフルをうつしてしました・・・。
皆様もマスクやうがいをこまめにして、体調管理にお気をつけください。
ということで、上記で終わっては、このコラムを読む方が今後いなくなりますので、本題にはいりますが、先日、コーチング研究所というところの、世界15か国の組織やリーダーの実態について、というような記事を読みました。なるほどな、と思ったところがあるので、私見を交えながらご紹介させていただきます。
書いてあった内容を一部抜粋するとこのような内容でした。(以下、世界15か国の人たちからアンケートをとって統計結果を示しています。/アメリカ、インド、ブラジル、中国、ドイツ、インドネシア、ロシア、イギリス等)
◆リーダーに求められるもの(優れたリーダーはどのような人だと思うか?)
*全18項目あり6項目を複数選択/総合ランキングは15か国総合/6位以降は省略
総合ランキング | 日本でのランキング |
備考 |
|
責任感が強い | 1 | 1 | 個人 |
人を鼓舞する | 2 | 15 | 人との関係性 |
人の話を聞く | 3 | 2 | 人との関係性 |
自信がある | 4 | 11 | 個人 |
チーム力を高める | 5 | 10 | 人との関係性 |
(備考は私見です)人を鼓舞する、チーム力を高めるといった周りを巻き込んだり関係性を築いて物事を進めるようなことは、日本人が苦手意識もあるのか、順位が低い傾向があるようです。ただ、やはり人の話を聞く、という最も基本的なことは、日本でも重要だと考えられているようです。
◆上司と部下の関係が良好か?
あくまで個人の評価であるものの、日本は平均評価が最下位(=上司と部下の関係がよくない、と思っている)でした・・・・。
日本人は淡々としているところもあるので、悪くはないが、良くもない、みたいに回答する人もいるかもです。または、なんとなく5点満点であれば、3点をつけたがる癖があるのかもです。(勝手な仮説ですが)
◆上司と部下の会話の頻度
上司と部下の関係性が良くないのは会話が足りてないのか?と思いきや、そうでもないようです。
ほぼ毎日話している、週に数回話している、と回答した人の割合が15か国中4位となっています。(=結構よく話す)
従って、日本では、上司と部下は良く話すけど関係性は良くはない、という切ない結果になっています・・
◆上司と部下の話す時間の割合
それでは、上司と部下が話す形はどのようなものがいいのでしょうか?
上司の方が話す時間が長い/ほぼ同じ/部下の方が話す時間が長いという3つの選択肢でアンケートした結果、日本では、『ほぼ同じ』の割合が15か国中14位、(ここは何となく予想がつきましたが)上司の方が話す時間が長いが4位になっています。
ここでの結論づけとしては、『上司と部下の話す時間がほぼ同じ』国ほど、関係性が良好だと回答する割合が高くなる、というものでした。
注意することは、部下の話が長くなってもダメだということです。回数を重ねるにつれ、部下の要望や不平不満を聞く時間になってしまい、聞いても全て対応できるわけでもなく、片や、(部下)自分の要望を叶えてくれない、(上司)言いたいことばっか言いやがって、となっていく可能性があるのかもしれません。
日本で、上司が話す時間が長い、というのは、上司が教えて、部下はその言うことをきちんと聞いて、みたいな美徳もあるでしょうし、そこが協調性や忍耐のような長所(悪い点でもありますが)を生んできた、という風土みたいなのはあると思いますので、即座に変えていくことは難しいかもしれません。
ということで結論ですが、上司と部下の関係性が良くない、と感じられている方は、まずは形からでも、両者の話す時間が同じになるようにしてみてはいかがでしょうか?無理やりにでも意識すれば、おそらく今まで黙っていた方が話す(伝える)ということを意識せざるをえませんし、話せば相手方の理解が深まっていくことにもなると考えます。
そして、話を聞くことは、全ての国で共通してリーダーに求められる要素でもあります。
それでは、今度はどんな内容に気をつけて話す・聞いたらよいのでしょうか?
と期待させてたところで次回に続きます。Coming Soon!