2017/03/02
(臨時コラム)レッツ経営計画作成2!!作成の影響とは?
皆様、こんにちは。鶴田会計の森です。
今日は、懲りずに、経営計画のことについて記載してみたいと思います。部下とどのように会話をしたらよいのか?(パート2)をまたまた先延ばしさせていただきます。(しつこいと言われるでしょうが)パート2はComing Soon!
前回は効果を記載、今回は影響について記載したいと思います。
去年の話ですが、『捨てられる銀行』(講談社現代新書)著者:橋本卓典氏 という本が話題になったのはご存知でしょうか?本書籍にも関連する話ですが、ここ数年、以下の流れになっています。
◆金融機関は、内部でも審査や書類作成に追われ始めており(形式主義)、結果として数値が重要視されるようになっている。同時に、市場がどんどん縮小しており、儲からない先が次々と出てきている
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◆数値だけで判断すれば、貸出先がなくなってきている、顧客の決算書を見るととても貸し出す状況ではない
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◆本当に貸出先がない?もっと事業を見る必要があるのでは?事業を見れば、ちゃんと伸びる会社があって、数値ばかりに目がいくばかりに、その会社の可能性を消しているのでは?金融機関も事業内容をしっかり見たり、コンサル機能を発揮してお客さんの事業を伸ばすのに努力すべきでは?お互い共倒れになってしまうのでは?(危機感)
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◆数値(定量)だけでなく事業(定性)評価も重要、そのため、「知的資産経営」(=決算書等の財務諸表に現れない強みや特徴)の研究が重視
ざくっと書きましたが、このような感じです。
それでは、事業性?定性?知的資産とはなんぞや?ということになりますが・・・
知的財産とは以下のように定義されています。
―人材
―技術・技能
―特許・ブランド
―組織力
―経営理念
―顧客とのネットワーク
やっと本題です。
知的財産や定性評価が重要になってきている、それでは、皆様ともなじみ深い金融機関はどんな項目を重視しているのでしょうか?
事業性や定性評価をするのに、どういう項目を重視すればいいのか?金融機関はどういう項目を見ているのか?というような観点で中小企業基盤整備機構より発刊された『中小企業のための知的資産経営実践の指針』では、以下のような状況になっています。
①金融機関が営業や融資判断時に重視する項目
→融資時になると、さすがに経営者の資産や資金余力(担保等)等、どちらかというと定量的な項目が見られるものの、経営計画はかなり上位です。(あるとないとでは、金融機関の判断にかなり影響を与えるということが考えられます。
②定型ヒアリングシートを持っている金融機関が重視している項目
→上記と同様な内容ですが、経営者の個人資産に次、2位となっています。
(ランキング順に並んでいないのでわかりにくいですが)
③利率の変更に与える項目
→皆様もやはり気にされている利率ですが、経営計画が1位、あるとないとではやはり判断に大きな影響があります。
金融機関は、やはり足元の進捗やこのままいけば着地がどうなるのかをとても知りたがっています。
④融資額の変更に影響を与える項目
→資金調達余力、後継者の有無に次いで第3位です。
追加借り入れをしたい、条件変更をしたい、という時は当たり前ですが、根拠となる計画が必要です。
資金調達余力や後継者の有無は、調整・整備・構築に時間がかかりますが、経営計画はそれよりもかかる時間が短く、やる気次第で作成できるものです。そして、これが融資額や利率含めた支援姿勢に大きな影響を与えます。
ということで、効果・影響の2回にわたるコラムを読んでいただいて、計画を作らない理由があるでしょうか?
いや、ないっ!
また、計画を作ったら作りっぱなしでなく、達成に向けた取り組みが必要であり、さらに重要です。私たちはその達成に向けた進捗の確認・支援も行っています。最近、元同僚のブログで、なぜそんなことに第三者や専門家を使うのか?といったことが書いてありました。
絵は若干ふざけてますが・・・・いい内容です。よかったらご参考までに。
http://ameblo.jp/kokkaranje/entry-12251606420.html
やはり計画は必要だ、うちも作るか!と考えられた会社様は、一度じっくり弊社にて計画作成してはいかがでしょうか?
弊社スタッフが一日マンツーマンでサポートさせていただきます。
鶴田会計ではほぼ毎月、経営計画セミナーを実施しています。
↓3月から9月までのセミナー案内と詳細です。6月には歯科医院向けセミナーも予定しております。
~3月以降の具体的日程~
・3月30日(木)10時~18時
・5月11日(木)10時~18時
・6月15日(木)10時~18時
・7月13日(木)10時~18時
・8月18日(金)10時~18時
・9月14日(木)10時~18時
以上、長くなりましたが、引き続き経営計画作成についての臨時コラムでした。