2019/01/25
会計業界の現状~自社や自院を振り返ってみませんか?
皆さま、こんにちは、鶴田会計の森です。
前回のコラムを振り返って、9月に背中が痛い、と書いたのですが、その後、慢性的な肩の痛み(立っているだけで痛い)におそわれ、ようやくこの1ヶ月ぐらいで痛みが若干ひいてきました。また、腕や肘になぜか一本だけ謎の毛がはえてきたり、近いところの文字が見えにくくなってきたりと、色々、見聞きはしていたものの遠い世界だと思っていたおじいさんに近づいてきていますが、はりきってコラムを書きたいと思います。
今日は、突然ですが、私たちの置かれている士業業界を考えてみたいと思います。
私たちのような士業の経営情報誌である月刊プロパートナー2019年1月号において士業業界のトップ500が掲載されています。
https://www.accs-c.co.jp/lp/top500/new.html
鶴田会計は全国で158位となっています。(全国の会計事務所数は31,208件/従業員数は177,318名)
私の力でもなんでもないのですが、なんと、上位0.5%です。
会計事務所は、お客さんによって使用する会計ソフトも違えば、経理の方がいらっしゃるかどうかで会計事務所が記帳事務を代行するかどうか、採用できる税務の法律も異なり、ある程度は可能であるものの、標準化が難しく人に依拠した業種であるため、全国に非常に多くの会計事務所が存在しています。
また、日本には350万社超の大中小企業が存在しており、相談・書類の受渡し・連絡等便宜のために、各地に会計事務所が存在しているということも影響しているかと思います。
従ってTOP500(上位1.6%)以内とはいっても、順位の増減も激しく(従業員25人位でTOP500)、弊社も当たり前のように安定した状態ではなく、この順位あたりから、大手事務所・地域1番店へ向けてのスタートという感じです。
ちなみに、会計事務所業界では以下の3つの流れがあるように思われます。
3つの流れのどこかに位置付けられている事務所が大きく業績を伸ばしている、業界誌等でもスポットライトを浴びているように思われます。
①オペレーション改善・ローコスト化
とにかく業務を細分化・専門化し(記帳、報告書作成、決算業務、報告等)、正社員のように長年かけて業務熟練度を向上させなくとも業務遂行できる形にして、ローコストを売りにお客さんを獲得していく方法です。
②専門特化
業種(飲食、建設等)特化、相続特化、海外案件特化、創業特化等、お客さんの置かれている業種や特定のステージ(創業、引退等)に必要なサービスに絞り、ノウハウを蓄積し、お客さんを獲得していく方法です。
特にお客さんが必要な場面でサービスが生じる可能性が高く、高付加価値が見込めますし、これが進んでいけば、①のローコスト化にもつながっていきます。
③顧客密着・トータルサポート強化
お客さんへ共通の経営支援策として、法人化、経営計画作成、保険提案等、個々のお客様の時々の状況に合わせて最適な解決法を提示していく方法です。
お客さんの状況を都度確認しておかないと、最適解が提供できない、また、最適解を提供できるスタッフをそろえておく必要があります。
ある意味、お客さんに応じた②の専門特化という側面もあるため、高付加価値が前提となります。
今の鶴田会計は②や③を目指しながらも、①も取り組んでいこうとしているので、中のスタッフは大変でもあり、やりがいがあると思います。
当然、今の時流も知っておかないといけませんので(何の市場ニーズが拡大しているのか、響くのか)他事務所見学であったり、士業の時流研修等に参加する機会が弊社は多くあります。
ということで、日々の業務等に忙殺される中、ふと自社・自院の業界でのポジショニングやサービスが時流にのっているか等、改めて振り返るための時間をとっていただき計画を立てていただきながら、将来を考えていただくこともいいのではないでしょうか?
また、大きな枠組みの中で考えていただくことも必要ですが、当然、日々の損益やお金のことも重要です。
そのために私たちとしても色々なセミナーで啓蒙活動やためになるサービスのご紹介をさせていただいています。
よろしければ、私たちを最大限利用していただければ幸いです。
①税金や保険の考え方
②融資相談
③ビジネスマッチング